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一階の総合案内にやって来た彼女は、そこに坐っていた店員に三歳の女の子を見なかったか、と訊ねた。
背はこのくらい……おかっぱ頭に……白いシャツに赤いスカート……そして靴がキュッキュッと鳴るの。
店員はじっくりと彼女の言うことに耳を傾けた。
今のところ迷子がいたという連絡は入っていないと言う。迷子のお年寄りを探していますという依頼はあるのですのよ、と余計なことは言うくせに。
ほんとうにどこにいるの? 愛美ちゃん……
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