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美玲が僕の中にまだ居座っているのがわかる。
また出会ってしまったらもう他の女性なんて見ていられないな……。
その日のうちに僕はもうブリスとは別れる決意をした。
「ごめん、ブリス、別れてほしいんだ」
夜にディナーをしているときにそう切り出した。我ながら最低なのは百も承知だった。
「?!…………どうして………?」
「他に好きな人がいるんだ、その人のことずっと忘れられない………ごめん、別れてほしい」
「いやよ」
「ごめん、僕が悪いんだ。けど別れてほしい」
「いやよ!絶対嫌!」
ブリスは聞きいれてくれず怒って先に帰っていってしまった。
これは、少し時間がかかるかもしれない……。
それでも僕の気持ちも固まっていた。
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