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拒絶 sideL
二週間後、美玲はちゃんと練習してきてくれて一緒にセッションした。
彼女は自分の演奏には全然納得できていないようだった。そういう友達関係を楽しんで、少しずつ美玲との関係を深めていった。お茶したりピアノを奏でたり電話をしたり、友人関係はしばらく続いた。
美玲と関わるようになって、僕の音色は色彩豊かになっていった。
海外でのコンサートがあり、美玲とは会えない日々を少し送っていた。
その日はコンサートが終わってホテルで一息ついていると、電話がなった。美玲からのビデオ電話だった。ソファーに座って出ると美玲が画面に顔を出している。どこかの公園にいるみたいだ。
『レオンくん、いまホテル?』
「そうだよ、美玲は何してるの?」
『一緒にきた公園きてて、散歩してるの』
そういって景色を見せてくれた。入り口の噴水がみえて、そこは待ちち合わせした場所だった
『楽譜、借りるのにレオンくんの家に寄ったの。家政婦さんに貰っておいたよ。最近忙しそうだけど、あたしは練習しておきたいから』
「あぁそうか……」
会いたかったな。
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