5-2 俺らの行方

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5-2 俺らの行方

家に着くまで、 再び無言のまま手を繋いで歩いた。 言葉はいらない。 家に着くなり、 俺はたまらずキスをした。 これまでにないくらい濃密に、 時間をかけて。 快楽的な行為はそっちのけで、 何も言わずにひたすらに舌を絡ませて2人が愛し合っている事を確かめて続けた。 その間、 硬直し続けるものの先からは、 夥しく粘液が出続ける。 次の段階にいかないと収拾がつかない。 「シャワー入ろ」 駿介の服を脱がし、 初めて一糸纏わぬ身体を見た。 肩幅もなく、 白っぽい肌に薄い色の乳輪、 ちょっと緩い腹部、 ケツもあまり大きくないがキュッと張りがある。 まるで成長途中みたいだった。 俺も服を脱ぎ、 脱衣所で後ろから駿介に身体を密着させた。 首筋から耳の後ろはまるでベビーパウダーみたいに背徳感のある匂い、 俺の大好きな腋からは軽く汗ばんだ男の子の匂いがする。 「赤ちゃんみたいな匂いするぞ」 「恥ずかしいよ…」 「何か悪い事してるみたい」 「子供じゃないもん!」 「そう?笑」 ケツを触りながら、俺はニヤッとした。 「光輝くん、嫌い」 「嫌いな人なのにこんなになってるじゃん」 「だって…」 「何?」 「光輝くんの…当たってる」 「それだけで?」 「うん」 浴室に入りシャワーを出して、軽く洗い流す。 「なぁ駿介…ここでしたい」 「お風呂場?」 「我慢できない」 「キスからね」 全裸で濡れた身体のまま、 覆いかぶさるようにキスをした。 浴室の窮屈さと、 湯気でぼやけた視界の中、 夢中で唇を奪いながら駿介の身体を弄り続ける。 腰を引き寄せて、 局部を密着させ、 さっきから萎える事のない互いを擦り付け合うと駿介は激しく声を上げた。 「あっ!出ちゃう〜!」 「まだ触ってもいないのに?」 「我慢してたから…」 「もう我慢しなくていいよ」 舌を大きく絡めながら、 俺は2本一緒にゆっくり扱き始めた。 サイズ感も同じくらいで密着感がピッタリなせいか妙に感じてしまう。 「やばい…気持ち良すぎ」 「光輝くん、エッチな顔してる」 「だって…すげぇ感じちゃう」 「もう出ちゃいそう?」 「うん…」 「キスして!そのまま出して!」 再び激しくキスをしながら、 扱いていくとものの数分でもう限界だった。 「イッていいか?」 「うん」 「あぁ〜気持ち良い!駿介!イクぞ!」 「いっぱい出してグチョグチョにして!」 ビュッビュッと大きく2回と、 その後細かく3回、 俺から放出された白濁が2本の竿にまとわりつき、 クチュクチュ音を立てる。 「僕もイク…」 「うん、全部出して」 「光輝くん、僕のこと好き?」 「うん」 「ギュってして、好きって言って」 右手はクチュクチュ音を立て続け、 左手は腰に回して、 俺は駿介の耳元でささやくように言った。 「駿介…大好き」 「あっ!あっ!イッちゃう!」 細かく5.6回ピクピクと出された駿介の白濁を絡め取り、 俺はまだ収まりがつかない自分の竿に塗りたくった。 「駿介の精子でヌルヌルしてる」 「流してよ〜」 「やだ」 「何で?」 「もう一回いけそう…」 「エッチ」 「なぁ…駿介…しごいて」 駿介を後ろに周らせると、 俺の乳首を指でコリコリといじりながら扱き出した。 「またこんなにガチガチになってる」 「駿介…キスして」 「可愛い!」 「照れるだろ…」 「だって今の光輝くん、可愛い顔してるんだもん」 「んな訳ないし…」 「恥ずかしいんでしょ」 「恥ずかしくねーよ」 「もっとしちゃお」 耳に舌を這わせると、 扱く速度を上げてきた。 恥ずかしさと興奮が絡み合って、 身体がカーッと熱くなる。 そして声を出さずに居られない。 「あっ…あん…俺…」 「気持ちいいの?」 「うん…」 「イク時の顔見せて」 浴室の鏡には俺が信じられないくらい恍惚な表情をしてる姿が映っている。 直視できない俺を横目に駿介はニヤニヤしながら鏡越しの俺を見つめている。 「もう…ダメ…」 「すごいエッチな顔しちゃって」 「あ〜イクっ!」 2回目で勢いはなかったが、 ドクドクと出されたものを見て、 駿介が言う。 「2回もイクなんてやらしい〜」 「だって気持ち良くて」 「まだお風呂入ってないんだよ」 「そうだな…」 「上がったらベッドで出来る?」 「さすがに…」 「じゃあ帰る!」 「えっ!?」 「嘘〜」 「良かった…」 「お風呂入って寝よ!」 「そうだね」 ベッドに入ってすぐ、 駿介はスッと眠ってしまった。 俺に巻きついている横顔を見て、 俺は思った。 次は駿介と一つになりたいと。 多分バニラだから、 開発から必要かもしれないし、 もしかしたら嫌がるかもしれないけど、 それはそれで興奮する。 どちらにしても、 俺は駿介と一緒に居たいと思っていた。 男同士が付き合う意味はいまいちわからないが、 あまり深く考えずに過ごしていこうって。 「駿介…明日も一緒に寝てくれるかな?なんてね…」 眠り顔に俺は囁いてみた。 「うん…」 寝言なのか、 寝ぼけてるのかわからないが… 返事をされた気がした。 まぁ、明日直接聞いてみよう。
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