1-2 童貞に捧げるオレ

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1-2 童貞に捧げるオレ

「えっ??」 「それ」 放出も終わり緊張感の無くなったモノを指差した。 「見てたんですか?」 そう言っても、 隠そうとはしない。 「見えちゃっただけだよ」 「三井さん…もしかしてホモ?笑」 「今時ホモって言うか〜?笑」 「いや…どちらにしてもホモは無理っすね!笑」 「あはは!」 その場は笑って終わった。 でもオレは拓磨のモノが用を足している際に、 微妙に通常時ではない事を見逃すはずはなかった。 俺は機会を伺っていた。 拓磨は不定期な時間出勤をするから、 17時や18時といった俺の定時に合う事はあまりない。 たまに残業する事もあるが、 残業は嫌いだ。 よほどの事がない限り。 ただ拓磨との機会を作るには、 やむを得ない。 拓磨が21時上がりの日を狙って残業を決めた。 21時。 拓磨はそそくさと帰る準備をしていた。 その姿を横目に俺はタイミングを合わせてブースから出た。 トイレの目の前にある喫煙所でタバコを燻らせながら拓磨がトイレに入るのを待つ。 仕事終わりに必ずトイレに寄るのを知っていたからだ。 案の定、 拓磨は少し早歩きでトイレに入る。 すかさず追った。 おかげさまでこの時間になれば、 昼間とは違いほぼトイレの出入りはないに等しい。 いつものように、 気怠そうに、 拓磨は用を足していた。 「お疲れ様!」 「あ、お疲れ様です」 空きがあるにも関わらず俺は横に並び、 すぐさま凝視した。 そして、 自分のモノを軽く擦り上げる様を拓磨に見えるようにした。 何も言わず、 擦りながらその目線は拓磨の下から上、 上から下へ何度も動かして反応を待った。 拓磨は隠そうともせず、 でも目線は合わせない。 あからさまに俺は見せつけているのはわかっているはずだ。 俺は一足先にチャックを上げ、 敢えてゆっくりと視線を動かして、 すぐ後ろにある個室に入った。 わかりやすい行動だ。 全く興味が無ければ拓磨はそのままトイレを出るし、 逆なら個室の前に来るか、 ノックをするだろう。 個室に入った俺は再びチャックを開けて、 洋式に座った。 隙間から様子を見ると、 拓磨は周りを確認して個室前に恐る恐る来た。 ゆっくり鍵を開けた。 拓磨がサッと入り鍵を閉める。 半勃ちのモノを出したままだった。 「咥えたいんですよね?」 そう言うなり、 俺の半開きの唇にペチペチ当ててきた。 「…」 黙って頷き、舌を出す。 「ちょうど抜いてなかったんですよ」 先端をゆっくり俺の口に入れる。 舌でゆっくり包皮を剥き、 吸い上げる。 「俺の…美味しいでしょ?」 「うん…」 「まだ勃ってないからね」 「うん…」 「丁寧にやらないと勃たないから」 「うん…」 一回りも下の子に、 タメ口叩かれながら欲しがってる俺。 唾液をたっぷり溜めて、 グチュグチュ音を立てて、 早く完全体になるように尽くす。 「こっちも」 口から引きぬいて、 膨らみを舐めるように言う。 「デカいんだな…」 「早く舐めてくださいよ…」 隠キャっぽい見た目から一転、 軽くオラつかれた俺は、 「はい…」 そう言って、 汗ばんだ膨らみを舐め続ける。 「あぁ〜すげぇ」 俺に舐めさせながら、 左手でガチガチになったモノを扱いている。 「ちょうだい…」 「欲しいの?ほら」 ゆっくりと再び口にねじ込まれ、 喉奥に当てられる。 嗚咽と涙が出る。 「そんなに嬉しいの?」 「美味しい…」 「そうでしょ?」 「うん…」 「やっぱり上手いですね」 「おっきい…」 「デカくて固いの好きですもんね?」 「はい…」 「こんな若いのなんて貴重ですよ?」 「…」 上目遣いで口に突っ込まれながら頷く俺。 拓磨はぎこちなく腰を振り始め、 俺は拓磨の腰にしがみつきなから受け入れ続ける。 「やばい…そろそろ出る」 「早くちょうだい…」 「あ〜すげぇ!たっぶり出すよ!」 直後に口いっぱいに放出され、 俺は頭がぼーっとなった。 口に入れられたまま扱いていた俺も出したくなった。 「このままイッていい?」 「えっ?はい…」 出し尽くして冷静を取り戻したのか、 いつもの拓磨の口調で言った。 既に萎えているモノを離さずに俺は高速で発射まで向かう。 「んっ!イクっ!」 終わるとすぐにチャックを閉めようとする拓磨を咥えたまま、 俺は言った。 「なぁ、お前…初めてだろ?」 「えっ…何で…」 「声…少し震えてた」 「そんな…」 「色々ぎこちなかったしな」 「バレバレですね」 「口…気持ちよかったか?」 「目瞑ってたんで」 どうせ二次元とかアイドルグループの推しでも想像しながらイッたんだろう。 そんな拓磨との時間だった。 ただ、 いつもの拓磨とのギャップに俺はその場は盛り上がったものの、 それからというもの幾度かお願いされたが二度目はなかった。 二度三度としたくなるほど、 拓磨にそんな魅力はない。 筆下ろし(想像でしかないが)出来たところまでがピークって事。
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