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4-2 身体だけなら…
「ここ」
俺の軽く膨らんだスパッツ越しの股間を指差しながらニヤついている。
「まぁ…これは…」
「感じちゃいました?」
「感じるっていうか、くすぐったいっていうか」
「アソコは正直ですよね」
「そういう意味じゃないよ…」
「僕のもマッサージお願いできます?」
「おう」
代わってうつ伏せになった龍のふくらはぎから太ももにかけて、
言われるようにマッサージをした。
「上手ですね」
「ありがとう。素人ですまないな」
「そんな事ないですよ、気持ちいいです」
俺よりもはるかに体脂肪が無く筋肉質で上向きのケツを、
こんなに間近に見ながらマッサージしているだけでも俺のムラムラはどんどん高まっていく。
ケツの下にあるふっくらした2つの膨らみも形がわかってしまい、
攻めたい気持ちが抑えきれない。
「直接した方が効くんじゃない?」
俺は攻めてみた。
「えっ?そうですね…」
恥じらいながらも意外にOKの答えが返る。
「ちゃんと隠すから!笑」
「…」
何も言わずに龍はスパッツをずり下げケツと膨らみが丸出しになった。
大袈裟な反応をすると怪しまれるので、
黙ってスパッツを全て脱がしてマッサージを続けた。
あらわになった部分を見ないようにすればするほど、
横目で見てしまう。
毛がなく張りがある。
マッサージを続けながら、
龍が油断する機会をうかがった。
呼吸がスースーと聞こえ出したとき、
俺は小さな膨らみに鼻を近づけて匂いを嗅いだ。
ボディソープの残り香と汗ばんだ独特の匂い。
俺は限界だった。
「匂い嗅ぐだけ?」
「…!!」
龍はスッと起き上がり、
俺は押し倒された。
騎乗位状態になり、
スパッツ越しに俺のガチガチになってしまあぢた股間をさする。
「こんなんじゃないすか?ほぐさないとダメですね」
「ほぐすって」
「こうやって」
おもむろにスパッツを下げて、
口に含んだ。
「あっ…」
「こんなに硬くさせちゃって、これはなかなか大変ですね」
「だって、お前のケツが…」
「龍(りゅう)のお尻が?何?」
「…たまんない」
言ってしまった。
「やっぱり…準備して正解」
「うっ…!」
上目遣いで俺を見ながら先端部分にキスしたり、
舌先で突っついたりして俺の反応を楽しんでいる。
「気付いてたの?」
「はい」
「いつから?」
「気付いたら。龍のお尻いつも見てたでしょ」
「バレてたか」
「こっちの人には褒められるんだよ?」
「そうだろな」
「その為に鍛えてるし」
「そういう事か」
「でも三井さんもエロい体してる」
「まぁな!」
「否定しないんだー笑」
「まぁな」
丹念に俺のモノを味わいながら、そんな会話が続く。
「龍、ウケ出来るの?」
「挿れたいんでしょ?」
「おぅ」
「いっぱい気持ち良くしてね」
ローションを取り出し、
自分で受け入れ態勢を始めた。
それまで半勃起だった龍のモノがパンパンに充血してきた。
「俺にもしゃぶらせてよ」
「すぐイッちゃうかも…」
「イかない程度に」
「うん」
さっきよりもぷっくりとした二つの膨らみの割に、
モノ自体はあまり大きくはなく、
凹凸も少なくモノ自体あんまりそそられない。
適度にして、
早くあのケツを堪能したくなった。
「なぁ、挿れていい」
「後ろからがいい」
「わかった」
四つん這いになった龍のケツは見てるだけでもイキたくなるくらいエロい。
穴をヒクヒクさせて受け入れを待っているが、
俺はすぐにはしない。
たっぷりローションを付けたモノを穴周りに擦りつけた。
と同時に龍の乳首をいじる。
派手に声を出して悶えてる姿を堪能してからゆっくり挿入していく。
「やばっ!すげー締まり」
「あん…入ってる…」
「すぐイッちゃうかも」
「いいよ…」
両腰に手をやり勢いよく突く。
パチンパチンとケツと俺の下腹部が当たる音が響いていく。
今までにない締まり具合で俺はすぐ出そうになるのを堪え、
体位を正常位に変えた。
「どんな体位でイクのがいい?」
「何でもいい…」
「このままでもいいか?」
「中はダメだよ?」
「我慢出来るかな…」
「中で出したら責任とってよ!笑」
「ちゃんと外にする!笑」
ただただ気持ち良かった。
愛とか好きとかそんなのは微塵もない。
身体だけ。
物理的に興奮するだけだったからかもしれないが、
力任せに腰を振りオナニーの延長線みたいな交わりも悪くない。
「ダメだ…イクわ」
「三井さん…気持ち良い…」
「あっ…すげぇ…イク!!」
ネチャネチャと泡立つ音と、
パンパンと肉体がぶつかり合う音の中、
俺は龍の腹から胸に向かって欲の塊を放出した。
「俺もイきます」
余韻の中、
自己処理をして龍も終えた。
シャワーを浴びる間2人とも無言だ。
お互いの体だけが目的だとこうなる。
体は1番かもしれないくらい魅力的だったが、
こんな気持ちの無い絡みは終わった後にやっぱり味気ないと感じてしまう。
俺も歳を取ったという事か。
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