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政治家
朝起きて、リビングのテーブルを見ると奥さんから夜ご飯は二人で食べたいと書いてあった。何を言われるんだろとソワソワした。探偵はなにかしてくれてるのだろうか。
夜
「おかえりなさい」
「ただいま、あれ、執事は?」
「私が帰したわ。今日は、2人っきりになりたかったんですもん」
「そっか、夜ご飯はなんだい?」
「あなたの好きなローストビーフよ」
「おお、嬉しい。こんなに豪華な夜ご飯。最後の晩餐かい?」
「えぇ、そうね。」
政治家が、ローストビーフを1枚食べた瞬間、後ろから首を剃られた感じがした。
あ、あの執事。
「あははは、さようなら。政治家さーん。今までありがとねー。浮気相手の娘の世話を私にやらせてさー、このでかい家も私一人に任せて?ウケるー。この人に殺しを頼んだのはわたし。どう?おつかれさまでーす」
ぐさっ
「え」
執事は、笑顔だった。
このあと、執事は2人の遺体を並べて「ご愁傷さまでした。」と言った。
「あなた達は、自分たちの欲のためにお金を使った。そして、こんな人が政治家だったのが憎い。私は、そう思います。娘さんのことを思った人が誰もいなかったことを私は、悲しく思います。ざまぁ」
執事、商人は、2人の遺体を夜の社会にもみ消してもらい、政治家は急死とテレビで発表された。
この2人の夫婦の娘は、家の中の1つの部屋のクローゼットに閉じ込められて死にそうになっていた。こっそり連れ出し病院へ送り娘さんは、この夫婦が居なくなるまで執事が世話を続けた。
この娘は、大きい家と莫大な遺産があったため幸せに暮らした。家を売り、やがてこの商人を継ぐことになるだろ。
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