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1
満開の桜の下で、あなたは私に「好きだよ」と言った。
暖かい春の風と、澄み渡る青い空。
私の返事に笑うあなたの髪に花びらが舞い降りた。
不意に、あなたの手が私に伸びる。
摘んだ花びらを見せてまた笑う。
開いた指から花びらがひらひらと落ちて、私はそれを見ていた。
あなたはその手でそっと私の手を握り「帰ろうか」と言った。
照れくさくて、2人して下を向いた。
今日からは友達じゃない。
あなたの髪についたままの花びらを、気づかれない様に後ろからそっと手に取ってハンカチに挟んだ。
日記帳にその花びらを貼り付けた。
大切な記念日の思い出に…。
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