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第一章 少年・青年編
小説や散文などと違って詩はよく「言魂」をつづったもの、つづるべきものと云われます。わたしに云わせればこうもなるでしょうか。かの「若きウエルテルの悩み」のごとき青春時の、疾風怒濤期のおさえることのできない真・善・美への想い、人生のなんたるかを求める探求心のほとばしり…とでも。にも拘らずその未熟な若さゆえに真実やイデアなどははるか霧の彼方です。そこに懊悩が生まれ、失念し、自虐し、真・善・美やイデアなどとは真反対の、あらぬ悪魔派などへの指向性も生じがちです。それをひとことに換言するならば彼のランボーの踏襲とでもなるでしょうか。ではひとつ、少年時のピュアな感性から始まり、のちにアルチュール・ランボーを求めたわが青春の軌跡をご覧ください。
【ランボー肖像】
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