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空虚（うつろ）
実に静かだ シーンとしている
葉っぱの殆ど落ちた木々が 黙って僕を見つめている
あたりには無機質な日の光が射している 時折り風が 数少ない木の葉をサワサワさせている
あとは何も聞こえない
目の前の木に蜘蛛が一匹巣を張っている それさえ何かもの悲しい
一匹きりなのだから
おや？ほとんど枯葉のような木の葉が 僕に何か云ってる
「よく来てくれましたね」って そう云っている
不登校してやって来た お前と同類のような この僕に。
空虚で （だから）実に素敵な ある晩秋の午後の日…
さらに山の奥に分け入ると 金網があって 立ち入り禁止の立て看板が…
「コーション！ ここより南多摩米軍射撃場！」
【基地金網…お前のような阻害者は来るな！のイメージ】
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