保留だなんてそんな··っ!私のフリーダムライフが遠のいてしまいますわ

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保留だなんてそんな··っ!私のフリーダムライフが遠のいてしまいますわ

 愛花様の意向もあり婚約破棄は保留にされ、家に帰った私はお父様からしばらくの間、外出禁止を言い渡されてしまいました。 「酷いわ!私が何をしたと言うのですか!?」 「初めから最後までやらかしまくってたではないか!特に最後!!」  愛花様に召喚術を教えて差し上げたらクトゥルフの神々を召喚されておられました。  さすが聖女様ですわ。  神々を召喚なされるなんて感服致しました。  我が人生に悔いはないですわ。 「危うく世界が滅亡するところだったぞ!!」 「怒り狂うオリンポスの神々で相殺されたから問題ないじゃないですか?」  後日、クトゥルフVSオリンポスの記事が世界中に配られる事になりました。 「まぁ、貴方····そんなに目くじら立てなくても良いではありませんか」  そう言うほぼ空気嫁になっていたお母様。お父様はそんなお母様に頭が上がりません。  何でもお母様が昔魔王だった頃に異世界から呼び出された当時、若かったお父様がお母様に求婚をした事により国が滅ぼされる事がなく平和な世界を維持しているのだとか····· 「···········」  つまり私は異世界人と魔王の娘と、言うわけですね。  異界の閻魔や魔王を召喚出来る理由がここでようやくわかりました。  後で殿下にネタの提供として手紙を送りましょう。 “何でお前だけそんな可愛い聖女召喚してんだ?滅ぼされたくなければ愛花様を私の嫁として寄越せ”  と、これをメインに書き足しました。 「···········」  代わりに殿下にはオスの発情ゴリラをあてがってあげましょう。 「····そう言えば殿下、愛花様のあの時のお言葉を否定しなかったですわね」 ---レラジュ様の事が好きなのかなって--- 「····ま、当分は御二方の行方を引っ掻き回しながら見守ると致しましょう」  フリーダムライフが遠のいてしまいますが、愛花様という可愛い聖女が来たことですし、これから少しは日常が退屈しないでしょう。 そして後日私は  発情期を迎えた雄ゴリラを殿下宛に発送致しました。 終われ
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