夢を叶えろ6(高校冬〜高校3年春

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莉乃に電話する。 あ~ドキドキする。 告白とは違うドキドキ感が胸を襲う 「あっ勝利?どうしたの」 いきなり莉乃の声に動揺してしまう。 あまりにも明るい声が聞こえて、一気に鼓動が早くなるのが分かる。 「り、りの」 声が震えてしまう 何かを察知したのか、さっきまでの莉乃の声のトーンが下がる 「どうしたの?」 優しく語り掛ける様に莉乃が聞いてきた。 「実は・・・・・」 僕は全てを話した すぐに莉乃の明るい声が聞こえた 「もう驚かせないで、もっと深刻な話しだと思ったわ」 「いや深刻な話だよ」 「でも勝利がいけないんでしょ?」 「うん」 「補習のテストがダメだったらマズイんでしょ?」 「うん」 「じゃあ、私が勝利に勉強を教えてあげる」 「えっ?」 「24日は野球も午後だし、補習も午後だよね」 「じゃあ朝早く勝利の家に行って、勉強を教えてあげる」 予想外の展開だ 嬉しいような嬉しくないような 「べ、勉強は自分でやるからいいよ」 「だ~め、自分でやったらダメだったんでしょ」 「でも、さすがに恥ずかしいよ」 「なんで?」 「僕が馬鹿だってバレるから」 「大丈夫よ。分かっているから」 何気ない言葉だが、さすがにちょっと落ち込む 「ねっいいでしょ?」 僕は素直に頷く 「うん。お願いします」 しばらくして父が家に帰ってきて、24日の事を話した 「それなら、泊まっていけばいいのに」 「何を言っているの?」 「勝利の勉強が終ったら、莉乃ちゃんとクリスマスケーキ作りたいわ。夜遅くなりそうだから泊まるつもりで来ればいいのよ」 「だ、だめだよ。ダメに決まってるだろ!」 「私が社長に電話するわ」 「や、やめろよ」 「いいの、いいの」 本当に電話を掛ける 「うん分かりました。そちらも久しぶりの夫婦で楽しんでくださいね」 この話の流れは 「OKでたわよ」 「マジか!」
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