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死体探しの男
ELS来襲から10数年。世界には平和が訪れていた。
しかし、いつまで経っても元ユニオンのエースパイロットが帰ってこないことに、一人の男は疑問を感じていた。その男こそ、元ユニオンの技術顧問、ビリー・カタギリである。
「彼は死んだ」と伝えられていた筈なのに、いつまでも探す姿勢を見て、人々は、カタギリを「死人探し」と呼んだ。
「まだ探してるのかしら?」
ドアの前には、赤髪で、黄色い瞳の女性が立っていた。ミーナ・カーマイン。カタギリの恋人である。
「そりゃ、僕にとって大事な盟友だからね。」
「だからって、何日も籠り続けないで、外に出なさいよ。かれこれ10ヶ月も外出てないわよ。」
「あはは...肝に銘じます...。」
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