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「身体を乗っ取ったら、オレはすぐにゲームを再開させる。確か、プレイヤーは敵にやられたら強制的にポッドに戻されて目を覚ますんだったな。戻る身体がなくなった悟はどうなるか…分かるよな?」
想像するだけで震えが止まらない。
戻る身体がない状態でやられたら俺は…。
「やられたら、悟の人生はゲームオーバーだ。このゲームはチーム戦だから、他のプレイヤーと上手く連携して生き残るのがコツだぞ」
楽しそうに言っているアオイが恐ろしくて吐き気がする。
「泣きそうな顔をするなよ悟。気が向いたら身体を返してやるよ。お前が生きてたらの話だけど。あと、プレイヤーはランダムで入れ替わるから、悟だけ入れ替わらないよう特別ゲストキャラとして設定しといてやるよ。そうしないと消えちゃうからな」
「こ、こいつ…」
透明の壁を殴ったが、びくともしなかった。
アオイはゲームを楽しもうとしている。
「じゃあな悟、存分にゲームを楽しんでくれ」
アオイは俺に手を振りながら消えた。
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