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天空剣闘場大会三回戦、天空剣闘場大会はさらに世界中の注目を集める大会になった。 オオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオォオオオオ! ォォォォオオオオオォォォオオオオオオォオオォオオオオ! 翼! 応援してるー!がんばれ!  がんばれー!わたしずっとあなたのこと応援してるよー!  わたしもー!  翼! 翼! 翼! 翼!   翼! 翼! 翼! 翼!応援してるぞー!! オオオオオオォオオォオオオオオオオオオオ! ォォォオオオォオオォオオオオオオオオオオ! 「コウ、すごい声援だね」 「別のことでも大きな話題になったからな」 「そうみたいだね」 「翼、関係ねーよ、目の前の相手に集中だ」 「うん!、わかった!」 翼と俺は、天空剣闘場の中央へ歩んだ。 試合前の挨拶は剣士とセコンドが一緒に行う。一回戦、二回戦のときの歓声もすごかったが、三回戦の歓声は段違いだ。天空剣闘場の満員の観客の真ん中に俺と翼がいた。 轟く歓声の中、相楽牧人が遅れて現れた。相楽牧人は西洋風衣装というよりRPGゲームの戦士のような見た目だった。セコンドは男でいかにもエンジニアという痩せこけて暗そうな男だった。 飛行型の審判ロボットが現れた。 「試合開始シマス、両剣士前ヘ」 レーザーで足元に青い線が表示され、翼と相楽牧人は歩み出した。 飛行型の審判ロボットが試合を開始させた。 「両者、礼!」 翼と相楽牧人は礼をした。俺と相楽牧人のセコンドはセコンド席に戻る。セコンドがセコンド席に戻った時点で試合が始まる。 飛行型の審判ロボットが剣闘の開始を発した。 「ハジメエェェェェ!!」 「おおおおお!」左利き、相楽牧人の剣が出た!、翼はその剣を払った!、翼は廻るように距離をとった! 続き、相楽牧人の剣が出た!、翼は左の剣で受けた!、鍔迫り合いになった! 鍔迫り合い。ここを注意しないと相楽牧人の得意の引き小手斬りが決まる。相楽牧人の鍔迫り合いは激しかった。腕を巻き込もうとしたり、拳で翼の顔を殴った。翼はひるまずその拳を顔面で受け止めた。 瞬間、相楽牧人の疾い引き小手斬りが出た! カシイイイィィ! 翼は右の剣で守った! すぐに払って、距離を取った! それからは翼と相楽牧人は距離を保ったままの打ち合いが続いた。 そして1ラウンドが終了した。 休憩に翼はセコンド席に戻ってきた。 「どうだ翼大丈夫か?」 「コウ、コウが準備してくれた練習が効いているよ、距離感がよくわかるから安心して守ることができている」 「そうか、練習の成果があったか!」 「うん、でも本物の剣士はずっと疾くて強い、でも距離感がつかめているから相手の剣をよく見ることができている」 「そうか、じゃ、喋るのをやめてゆっくり休め!、落ち着いて集中だ!」 「わかった」 2ラウンドが始まった。今度は翼が距離をとって攻めた。翼が剣を出す!、相楽牧人が守る!、翼は鍔迫り合いに持ち込ませず、離れ、距離をとる。そしてまた翼が剣を出す! 2ラウンドはお互い打ち合いだが翼が有利に見えた。攻めるときは果敢に攻め、守るときはゆったりと安心して守っているのが見えた。 2ラウンドが終わった。休憩に翼はセコンド席に戻ってきた。 「どうだ翼?、落ち着いて攻撃できていると思っているんだけど」 「うん、コウ、わたしも思った通りの攻撃ができてる」 「そうか、なにか気付いたことは?」 「引き面、引き小手を得意としているんだろう、すごく鍔迫り合いに持ち込んでくる、そして殴ってくるんだ」 「そうかひでー奴だな、翼の顔を殴るなんて」 「剣道じゃ普通のことだよ」 「そうか隙を見てぶっ飛ばしてやれ!」 「わかった!、ぶっ飛ばしてやるよ!、コウ!」 休憩が終わった。 「よし!、ぶっ飛ばしてやれ翼!」 「わかった!、コウ!」 2ラウンドが始まる。翼が剣を打った!翼が剣を出す!、相楽牧人が守る!、そして翼は鍔迫り合い!、相楽牧人は鍔迫り合いから翼の額を殴った!、そして相楽牧人は引き小手!、翼は大上段に振りかぶり、相楽牧人の剣を上から叩きつけた!! バシィイイイイイイヤイイ! 相楽牧人の剣が地に落ち!、弾けた! シィイイイイ!と剣がこだました! 相楽牧人は急いで剣を拾う!しかし、翼の剣が ぽん と相楽牧人の頭を打った。 飛行型の審判ロボットが判定を発した。 「一本、ツバサァ!!!!!!」 やった!!、翼の先制だ!! ワオオオオオオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! ワオオオオオオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! 翼! 翼! 翼! 翼! 翼! 翼! 大歓声の中、翼はセコンド席に戻ってきた。 「やったな!、翼!、相手の剣を打ちのめすなんて!」 「ぶっ飛ばしてやったよ!」 「すげーぞ翼!、こりゃこの試合もらったな!、ははは!」 「まだ安心はできないよ、次は捨て身の剣がくる」 翼は遥か先、相楽牧人のセコンド席を見ていた。俺も分析モニターで相楽牧人のセコンド席を見た。相楽牧人と相楽牧人のセコンドは息も絶え絶えで悲壮な表情をしていたが、なにか、、なにか決意を固めたのが見えた。 ワオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! ワオオオオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! 翼! 翼! 翼! 翼!  飛行型の審判ロボットが二本目の剣闘の開始を発した。 「ハジメエェェェェェ!!」 歓声がざわめきから静寂へ。相楽牧人の体が翼に近づいた。渾身の剣を出してくる気だ。左利きの軌道が僅か違い、力の入った剣が! 相楽牧人の剣が出た!!!! ぱっすぃぃーーーーーーーーーーーーーんんんん!!!! 翼の体が相楽牧人の横を駆け抜けた。翼の高速カウンターの出小手が相楽牧人の剣より先んじ相楽牧人の小手をたたいた!! 「二本、ツバサァァァァ!!!!」 「勝者、ツバサァ!!!!」 ワオオオオオオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! ワオオオオオオオオオオオオ! オォオオォォオオオオオオ! 翼! 翼! 翼! 翼!  オオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオォオオオオ! ォォォォオオオオオォォォオオオオオオォオオォオオオオ! 「やったな翼!」 「ありがとうコウ!!」
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