商品価値について

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商品価値について

 つまり、資本主義について語るには「もうけ」について理解を深める必要がありそうです。  ただ、その前に商品価値についていくつか書いてみようと思います。  個人的な見解として、商品の価値は「原材料の希少性」と「労働力の希少性」、「商品の希少性」によって決まると思っています。  資本論でいう「交換価値」がこれに含まれるのではないか、と。  原材料が大量に、安価で手に入れば商品は安くなる。  労働力が大量に、安価で手に入れば商品は安くなる。  商品を大量に生産できれば、商品は安くなる、というように。  資本論でいう「使用価値」は、商品の価値ではあるものの、店頭に並ぶ際の値段には反映されないように思えます。  使用価値とは「どれほど役に立つか」を示す尺度ですが、例えば500円で買った文庫本と500円で買ったハンバーガー。値段は同じですが、お腹が減ったときに文庫本があっても餓死してしまいますし、逆に知識を得たいときにハンバーガーを渡されても、知識が入ってこない。  使用価値とは、比べられないものなのだと、私は解釈しています。
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