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「朋花? 目を開けて」
破瓜の痛みと羞恥でぎゅっと閉じていた目を開けると、蒼さんは熱を帯びた切ないまなざしで私を見ていた。
額と唇にそっとキスを落とし、身体を重ねたまま、優しく私を抱きしめる。
静かな中でじっとしていると、貫かれた直後の痛みが次第に和らいできた。
けれど蒼さんは。
「すごい汗――辛いよな。止めよう。今日はもうこれで十分」
額に貼りついた私の髪を優しくよけると、身体を引こうとした。待って。
「止めないで」
私は蒼さんの腰を抑えた。
「最後まで」
そうして自分から蒼さんに口づけた。
「朋花――そんなに煽られたら、もう――」
そこからは、嵐のようだった。
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