8.初めて

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「朋花? 目を開けて」  破瓜の痛みと羞恥でぎゅっと閉じていた目を開けると、蒼さんは熱を帯びた切ないまなざしで私を見ていた。  額と唇にそっとキスを落とし、身体を重ねたまま、優しく私を抱きしめる。  静かな中でじっとしていると、貫かれた直後の痛みが次第に和らいできた。  けれど蒼さんは。 「すごい汗――辛いよな。止めよう。今日はもうこれで十分」  額に貼りついた私の髪を優しくよけると、身体を引こうとした。待って。 「止めないで」  私は蒼さんの腰を抑えた。 「最後まで」  そうして自分から蒼さんに口づけた。 「朋花――そんなに煽られたら、もう――」  そこからは、嵐のようだった。
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