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今度こそ本当に最奥まで穿たれ、私は声にならない悲鳴を上げた。
けれど蒼さんは止めない。内壁を探るように私の中で動き続ける。必死に耐えていると、やがて痛みの向こうにうずくような感じがした。
「あ……」
「……気持ちいい?」
「……っ!」
さっきより強く、そしてゆっくりと抉られると、身体がのけぞり、思わずシーツを強く握りしめる。
蒼さんの律動は激しさを増していく。
痛みと、疼きと、恥ずかしさと。
私は何度も声を上げた。
その度にむさぼるようなキスをされ、激しく揺さぶられ、昇り詰めるような感覚を味わう。
苦しい、もう我慢ができない。
自分のものとは思えない、淫らな声が漏れる。
体中に力が入り、どうしていいかわからなくなって、必死で蒼さんの首に抱きついた。
「朋花。かわいい――いって」
意味は分かる。でも、どうしたらいいのか分からない。
怖い。
「蒼さん……助け……」
「心配しなくていい。快感に身を任せて」
蒼さんは耳を甘く嚙むと、ひときわ強く何度か穿った。
「っ……ああっ!」
抑えきれずに声を出したその瞬間――強張っていた全身から力が抜け、意識が遠のいていった。
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