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23.入籍
それからの日々は大忙しだった。
まず翌日。
私の仕事が終わると蒼さんが職場まで迎えに来てくれ、保育園に寄って双子を引き取り、それから連れて行かれたのは――。
「蒼様! 朋花様! この度はご結婚、おめでとうございます! お待ちしておりました! 双子ちゃんはベビーシッターがお預かりしますからね~」
銀座のMデパートの前には、いつかのように三宅さんが待っていた。後ろにはメイドさんのような制服を着た女性が二名。
「蒼さん、今日は何を――」
「指輪。とりあえずって言うのもあれだけど、朋花に変な男が寄ってこないよう、一日も早く身に付けて欲しい。正式な結婚指輪と婚約指輪はあとでゆっくり、な」
「えっ、いいですそんな、今日の結婚指輪だけで十分です」
「だめ。うんといいやつ、買ってやる」
「朋花様、楽しみにしてらしてください。私、すでに特別ルートであれこれ、見繕っておりますので!」
……三宅さんの存在は、蒼さんの散財を促進している気がする。
そして指輪を買った後は。
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