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「やめ……」
「やめない。朋花、もっと乱れて」
蒼さんはしっかりと私の腿を掴んで抑えると、圧迫するように舌を這わせ、それから優しく吸うようにした。その刺激は強烈で、突き上げるような快感が背筋を走り全身に汗が滲む。
おかしくなりそう――。
そう思った直後、蒼さんがさっきより強く吸った。
耐え難い快感に背筋が弓なりに反り、思わずシーツを握りしめる。だが快感を逃すことはできず、私は達した。けれど許してはもらえない。蒼さんは私を押し広げて入ってくる。
「ああっ! だ……めっ……」
自分のものとは思えない淫らな声。
「だめじゃないだろ。こういう時は『いい』って、言うんだ」
蒼さんは、感じる部分を探るようにゆっくりと動かした。そこが見つかると、最初は浅く、次第に深く抉るようにされ、私は我慢できずにまた声を上げた。すると私の啼き声に呼応するように蒼さんの動きは激しさを増し、やがて私は何度も押し寄せる絶頂の波に飲み込まれ、溶けていった。
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