たこ焼き屋いらっしゃいませ

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「「え!」」私たちは同時に声をあげた。  球形の何かが飛び出してきた。——たこ焼きだ!  めくったシールの下から、たこ焼きが一つ「ポーン」と飛び出してきたのだ。  宙に上がったたこ焼きが地面に落ちる前に、私は素早く口でキャッチした。 「おいしい! ソース味だ」 「食べたの? 信じられない! 危険なものだったらどうするの」  私は次のページをめくり、次のたこ焼きを「ポーン」させた。 「おいしい! 次のはネギ入りだった」 「また食べたの!? 信じられない!」  私はまた次のページのシールを剥がして「ポーン」した。 「おいしい! マヨたっぷり」 「信じられない! 次のページは私のだから!」
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