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さて、どうにかこうにか生活をしていた私だったが、仕送りが途絶えるというのは、厳しいものがあった。生活するだけならなんとかなっていたのだが、次にいつ入金があるかわからない、口座のお金をどのペースで消費してよいのかわからない、というのは精神的にきつい。
私の中にはだんだんと、父への怒りがわいてきた。約束を違えてだんまりだなんてありえない、説明しろ、と思っていた。
しかし、それと同時に、父の言い分も想像していた。
振り込みを忘れていた。
面倒になって振り込みをやめた。
お前に渡せる金はない。
この三つなら返答としてありえるなあ、どう対応しよう、と私は考えていた。一つ目と二つ目なら、直接お金を手渡ししてほしい、と言おう。三つ目は、もうどうしようもない。諦めよう。そんな具合に。
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