※第三話

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 あの夢のせいで真琴は酷い寝不足だ。処方された睡眠薬を飲んでも夜中に起きてしまう。寝ることに恐怖を感じてしまう。ベッドから降りようとした時、酷い立ち眩みがして倒れてしまう。真琴の意識はそこでプツリと途切れた…。 ーーーーーーー 「ん……」  真琴が目を覚ますとそこは病室だった。  ガラッと扉が開く音がし、そちらを見ると母が病室に入って来た。 「!ーー真琴!」  母は急いで先生を呼んで来た。  どうやら自分は三日間も眠り続けていたらしい。倒れた時に頭をぶつけてしまったため、検査をして異常が無ければ退院出来るみたいだ。  母には心配をかけてしまった。  突然夜中に大きな物音がしたため、真琴が倒れていたのだ。慌てて救急車を呼んだらしい。 「ごめんね、母さん。心配かけて」 「ビックリしたんだからね」  そう言って母は真琴の頭を撫でた。 「父さんにも心配かけちゃったね」 「すごく心配してたわ。仕事が終わったら顔見に来るって」 「うん……」    薬の影響かまだ寝不足なのか真琴は会話の途中で寝てしまった。
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