出雲屋

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「杏、おかえり。配達お疲れ様。」 母の(かえで)が開店の準備を始めており、杏は配達の時の上着を脱いで作業場へと入った。 そこには幼馴染の花田祐馬(はなだゆうま)が既に和菓子の練り切りを作っていた。 杏は祐馬が今作っている物をチラリと見るけど見ないフリをする。 「おっはよ〜。」 「おはよ。」 元々無口な祐馬がぼそりと返す。
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