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シャンティス?
橋と関係あるのだろうか。まぁたまたまだろう。
セルシア院としても手を差し伸べることが出来なかった厳冬に、全滅しかけた村を救ったディナッカ村の功労にはそれなりの融通を利かせても良いと考えていた様で、父上の働きかけに腰は重く無かった様だ。
かく言うわたし、サンドラ・アッシュニード=レフレヴィーも、レフレヴィー領とそこに住む領民を愛していて、求められればそれに応じたいと常々思っている。
本音を言えば長官なんて言う堅苦しい肩書を放り出して少しだけ羽根を伸ばす口実になるのは有難い所だ。
石造りの堅固な橋を愛馬レイティスが踏みしめて行く。
まだかなり新しい橋に見受けられる。やはり伝承はでっち上げなのだろう。だがこの辺境の村が少しでも村おこしをしようと努力しているのであればそれはそれで微笑ましいではないか。その内容も人を幸せにさせるものであるし、サポートも充実していると聞く。
ただ身重の女性をわざわざ移動させると言うのはどうかとも思うが。
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