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桜の花が舞い散る中学1年の入学式の日、私は手痛い失恋をした。
「間宮さーん!やっぱり来栖、彼女がいるってよー!好きだったのに残念!」
公衆の面前で私は、同級生の平坂流奈さんから大声で辱めを受けた。
彼女がどうしてそんな行動を取ったかも知っている。
小学生の時から平坂さんが私を嫌っていたから。
だから私をイジメの対象にしていた。
今回の事も、私がずっと人気者の来栖玲司君を好きだったのに気付いて、こんな嫌がらせをしたんだと思う。
「栄子ちゃん、気にしなくて良いよ!行こう」
仲の良い石川紗里ちゃんが、私をその場から逃がしてくれた事も感謝した。
でも、最悪だったのは、その日から、私は男子から揶揄われて、女子からも距離を置かれると言う、最悪な中学生活がスタートした事だった。
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