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俺は昔から、思ったことをそのまま口や態度に出てしまう性格のせいか、人からはあまりよく思われないことが多かった。
嫌なものは嫌だし、好きなものは好き。嘘はつきたくない。ただそれだけのこと。
人との距離感がうまくいかず、「空気読め」とよく言われた。
見た目も色白、髪の色も薄いせいで「女の子みたい」だの「変わってる」など、けっこう傷つけられてきた。
さすがに背がデカくなってからは「女の子みたい」とは言われなくなったけど。
人にどう思われようと「言ってろよ」って感じで流してた。
それでも一緒にいる奏和のことは、俺のせいで陰口を叩かれていないか心配はあった。
もう少し自分の性格のことを考えた方がいいだろうかと、ある時、奏和に相談してみた。
「俺っておかしいのかな? どうしたら変われるんだろう」
そしたら、あいつは言った。
「俺はそんな気にならないけど。変わんなくていいんじゃね? 凪葵はそのままでいいだろ」
このままの俺を受け入れてくれる奏和は、すごいなと思ったんだ。
でも、今はきっと違うのだろう。
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