Ⅵ.君を想う(R18)

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 遠くから騒がしい音楽と野太い笑い声が聞こえる。  やや肌寒いのに、下半身だけが温かく特に股座が濡れた熱いものに包まれて気持ちがいい。 「ん……く…」  寝返りを打とうとしたレギオンは、そこでようやく自分の身体に誰かが跨っているのに気が付いた。  黒いストレートの髪が下へと垂れて、股座に顔を埋めていた。 「――は?」  レギオンの声に股座でペニスを口に含んでいた人物が顔を上げ、テラコッタ色の瞳をむけた。  間違いなくマニだ。 「んぁ……」  マニが口を開くと、確りと猛り反り返ったペニスがびんと飛び出す。青年の薄い上唇に引っかかりながら唾液と先走りが糸を引き、彼はそれを舐め取りながらにやりと笑みを浮かべた。  マニは酒を飲んだときと変わらない服装で、レギオンは下の着衣を脱がされていた。 「おはようございますミスター。いい夢みれましたかね」  軽口を叩きながら反り返り揺れるレギオンの肉楔に手を添える商人。まるで品定めするように裏筋から亀頭の段差を(ねぶ)りながらレギオンを見上げている。 「――説明しろ。場合によっちゃ殴る」 「ひでぇなあ……貴方だってヤりたいって言ったんですよ」  クツクツと喉で笑いながらもマニが口淫を止める気配はない。レギオンの亀頭の割れ目へ尖らせた舌を つぷ… とねじ込むように押込み舐め、唾液を伝い落とす。 「ッ……くそ…」 「ぁ……ふ♡ んぅ」  唇を尖らせて ちゅっ♡ と音を立てて亀頭を吸い上げられた。思わずレギオンが腰を震わせると、マニもようやく上体を起こしながらすりすりと陰茎の根本の茂みから下腹を撫で回す。 「とはいうものの、ホント、酔っ払ってたんでもう一回言質もらいましょうか」
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