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「おはよう、みく」
私は、自転車のハンドルを握っていた右手を離して大きく振った。
「おはよう、ふう。危ないぞ」
とみくは言い、2人並んで自転車を漕ぐ。
「おはよーう」
と先に2人並んで待っているゆりが、大きな声で私達に向かって言う。
「おはよう」
私も大きな声で言って、2人と合流した。
「おはよう」
とやすのは言い、
「ふうとゆりは、朝から元気でいいね」
と言うと、
「恥ずかしくて仕方ないよ」
とみくは、私とゆりを見て言った。
私達4人は、小学校から高校までずっと一緒だった。
何をするにも4人でいつもやっていて、気心がしれていた。
「パパからだ」
とやすのは、携帯を手に取り、送られてきたメールを見て、
「学校終わったら4人で研究所来れる?って言われたけど大丈夫?」
と聞いてきた。
「なんだろう?」
とみくがやすのに聞くと、
「理由は書いてないんだ」
とやすのは答えた。
「珍しいよね」
とゆりは言い、
「ふう、なんか悪いことした?」
と聞かれたので、
「するわけないじゃん」
と私は両手を大きく振りながら言い、
「私は大丈夫だよ」
と言った。
「私も」
とみくとゆりも言ったので、
「何か分からないけどごめんね」
とやすのは言って、
「分かった」
とメールを送った。
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