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「この人達は、シギリア人なのか?」
とみくが、ナービィスに聞くと、
「そうよ」
とナービィスが答えると機械に向かっていた人達が、一斉に立ち上がり、
「姫」
と言って、深く頭を下げた。
「みなさん、ご苦労様です。
ここでは、姫ではなくナービィスと言ってください。
それと私が来ても礼はいりません」
とナービィスは、頭を下げている人達に向かって言うと、
「それでも」
とシギリアの人達は言っていたが、
「いいのですよ」
とナービィスは、笑顔で言った。
「ナービィスは、慕われているんだね」
と私が言うと、
「そうだね。
よし、やろうか」
とみくが言ったので、
「私達はさっきの広場に行けばいいの?」
とゆりが聞くと、
「そうです。
それでは」
とナービィスは言ってから私達に先程の丸いケースを渡していく。
手に取るとあまりにも軽いので、ちょっと不安になったが、
「じゃあ、ナービィス。
行ってくるね」
と私が言うと、
「よろしくお願いします」
とナービィスは、頭を下げて言った。
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