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「お前な、バスケ部のやつらとも付き合ってたけど、あいつらの気持ち考えろよ。みんな絵麻を真剣に好きだったんだからな」
「向こうだって鳳条君ひとすじってわかってて私と付き合ってるんだから」
「それでもやっぱりいつも龍聖のことばかり言われたら悲しくなるだろ? だからみんな離れていくんだよ」
「離れていくんじゃないよ。みんな、私がフッてるんだよ。フッてもまた別の男子が告白してくるし」
周りが私を好きになるんだから仕方ないよ。
でも、1番悪いのは鳳条君。
私のこと相手にしないし、気づいたら琴音ちゃんと……
「絵麻ちゃん。私、今日は帰るね」
琴音ちゃんが席を立とうとした。
「ズルいよ、本当。もしかしてやっぱり鳳条君を誘惑したの? あの時、みんなで集まった後に。だったら抜け駆けだよ」
「また酔ってるな。本当にしょうがないな、絵麻は。昔からずっと手がかかる」
碧君、本当、うるさい。
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