初雪のあの日に

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初雪のあの日に

気持ちのいい朝だった。 いつもは急いでて目につかないテレビもぼーっと見ることができてる。 『さて、続いてはお天気ニュースです。今日は本格的に雪が降るでしょう。昨日は初雪でしたね。〜〜』 やっぱり初雪だったのかぁ、 初雪が降ったあのとき、私は一つの言葉を口にしたんだ。 今でも鮮明に覚えている。 きっと今までも、これからも、わたしたちは続いていくんだと思った。 そんなとき、ちらちらと、なにか降ってきた。 「雪…かな?」 「うん、初雪じゃね?」 そっか、もう冬だもんね。 「ねぇ、文樹。」 「ん?」 「大好きだよ」 これが私の、初雪の降るあの日に伝えた、二度目の告白だった。               〜END〜
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