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どうしたんだろ…
「俺さー、数学まじでやばいんだよね〜」
「わたしもあんま変わんないよ??」
文樹はまあまあとかいいながらわたしも見慣れてしまった文樹の部屋に私を招き入れる。
いつも通り、きれいとはなかなか言えない部屋だった。
どこぞのゴミ屋敷とまでは言わないけど、床にものが散らかってたりしてさ。
「もー、なにこれ、汚すぎる。」
私は床の教科書や漫画、ゲーム機などを拾ってゆく。
「いやややー、時間なくってさ。うん。」
苦笑いする文樹に私はため息をついた。
やっときれいになった部屋でわたしたちは勉強会?を始めた。
「そこはね……錯角でしょ?だからこことここの角度は一緒ってことで……」
私が必死に説明してるなかで文樹はなんか上の空。
さっきからなんか気づいてたけど、聞いてなさすぎじゃない??
「ねぇ、聞いてる?」
「ん?あー、聞いてるよ」
「ふーん、じゃ、今私が言ったこと説明してみてよ。」
「へっ?」
「ほら、聞いてたんでしょ?」
「……」
「早く」
「ごめ、ちょっとトイレ行ってくるわ。」
ごめんごめん💦とか言いながら部屋を出ていく文樹。
アイツっ…!逃げたな!
このまま帰ろうか!?
まあ、それはしないけど…。
しばらく経っても文樹は部屋に戻ってこなかった。
え…?長くない??
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