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7月上旬。
流石に暑い。
半袖でも暑いだろうが俺はパーカーを着ていて更に暑そうに見えるだろう。
汗が滲む。
頭もクラクラするけれど重い体を引きずって学校へと向かう。
何とか力を振り絞り教室の自分の席へと辿り着いたが相当キツイ。
ガンガンと鳴る痛みに頭を抱えて机に突っ伏した。
大人しくしていたら自然に痛みが引いてくるであろうと、そうであって欲しいと思いながらしばらく過ごしたがどうにもならなかった。
「保健室行って様子みよ…」
俺は立ち上がって保健室に向かった。
少し保健室で休めば良くなるだろう。
僅かな期待を抱いて歩みを進めた。
「失礼しま──」
ガラッと保健室のドアを開けた瞬間俺の目の前が急に反転した。
(これもしかして俺倒れてる?)
そんな事を考えてる間に頭の痛みがどんどん増していく。
保健室の中に居た誰かが駆け寄ってきて何か言っているけど分からなかった。
そして俺は意識を手放した。
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