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部屋の入り口で繰り広げられる会話を聞きながら、データを保存しパソコンの電源を落とす私の隣にネオがストンと腰を下ろす。
「姫美華、ネイル変えた?」
「ああ…先週ね」
「そう。涼しげでいいね。よく似合ってる」
「ありがと」
ホワイトオーロラのネイルをオーバーに誉めてくれるネオを見ると
「あれ、明日から中学の英語講師で来る真の同級生だよ」
と私に教えてくれた。
「ネオはお友達じゃないの?」
パソコンをバッグに入れながら聞くと
「学年が違うからね、お友達ではないね。真の学年のミスだか、マドンナだか、ヒロインだか…有名人だったから知ってはいるけど」
そう応えたネオはソファーの後ろに向かって
「真、食事に行くのか?」
何やら話を弾ませる二人の方へハスキーな声を投げた。
「ってかさ、真。姫美華に彼女の紹介をしないと姫美華は気分良くないと思うけど?俺ならあり得ないシチュエーションだね」
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