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「普通の愛」
曲:おおかみは赤ずきんに恋をした
登場人物:リンシー×無音
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リ「...」
偶然からはじまる 必然の一場面
遠くに見えたのは 揺れる黒
無「...」
不思議な森の奥で 見つけた綺麗なエメラルドと。
何かが始まる予感、怖くて逃げ出した
「出会い」は 終わりに続くシナリオ
だからわざと、遠回りをした。
リ「会いたい、」なんて
無「触れたい、」なんて
「「話したい」」
なんて思わない
無口な君と特別な僕が。
「出会う」其れが終わりさ
残酷だって罵ったって
運命は変わらない
ああ
リ「どうして、君が?」
無「どうして、僕が?」
おおかみと赤ずきん、なんだ...
きっと君は今日も この道を訪れる
そして僕は今日もずっと、見守るしかできない
君はあの雲の上で いつも通り、隠れてる
私は気付かぬ振りしたまま 通り過ぎた
視線は絡まない
声は届かない
「「はぁ...」」
ため息だけが 虚しく重なる
会えなくたって 触れなくたって
話せなくたっていいから
綺麗な君と頼りない僕が
其処に居るだけでいいんだ
「これが恋だ」って言わないなら
言葉なんて、無くていい
ああ 考えたって 考えたって
エンディングは変わらない
会いたかったんだ 触れたかったんだ
話したかった、ほんとは
かわいい君と優しい僕が
出会い、結ばれる結末
無「なんて...夢物語だ」
何回だって 何回だって
神様に願ったよ でも…悲しいくらい、悲しいくらい
おおかみ赤ずきんと、なんだ
泣いてる君を慰めたくて
伸ばした腕が、震える
リ「ッ...ぁ...」
愛しているよ 抱きしめたいよ
だけど、できないんだよ…!
リ「...ごめん...」
どう足掻いたって どう願ったって
種族も翼も、変わらないし消えない。
だから、ただ待ってるよ
君の涙が止むまで、あの木の先で
リ「ずっと…」
____ねぇ
無「おーいカズヤー?」
リ「ん〜?」
無「お前...なに見てるの?」
リ「あぁ......秘密〜」
無「は?気になるんだけど。おい」
まだ全ては言えて無いけど。
いつか、すべてを話しても、この関係...いやこれ以上の関係にいけたら。
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