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人は笑い疲れ、怒り狂い燃え尽きて、涙が枯れ果て、楽しみ過ぎて昇天する。我が父は笑わない。熊谷さんは特別な許可を私に設けた。私の実力は熊谷さんに比例し、しかし、私はつまり順応力や適応能力が優れている。と赤裸々に自画自賛するのは他為らぬ熊谷さんの見解故だ。熊谷さんは私を同格の実力者と踏んでいる。しかし、私は適応しているまでだった。区政府はつまり、私にその点を指摘したいのだろう…。「熊谷さんは確かにこの方が楽だと言うが…。」区政府センターに私はやって来た。区政府センターには娯楽庁為る行政組織があり、娯楽庁目下におき、経済活動が許されていた。「万が一、無差別犯罪やテロ事件、内紛に巻き込まれ、命を落とした場合はこの区政府センターからやり直せます…か…。存分に遊べるな…。」私は木橋喜太郎が舞い戻っていれば良いなぁ…と思いながら、我が射幸心を気にしていたのだった。
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