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「欠点がカバー出来たってことは、この作戦は無敵……ってこと!?」 「うるせぇうるせぇ」 俺は腕を払って雑にあしらう。気持ち的には蛇を爆破爆殺して二度と軽口を利けなくしてやりたかった。 「わちゃわちゃしたけど、目標の排除は完了してるし、脱出も無事に出来た。完全に依頼達成。胸を張って(かじ)さんに報告出来るし、今夜はご飯が美味しいぞ」 となりを歩く明石はそう言った。 確かに、やるべきことはきっちりやった。いつも仕事を紹介してくれる仲介人の梶さんからの信用も保たれる。そうだ。何も、気落ちすることはない。背中にのしかかる重いものなんて気のせいだ。背筋を伸ばして、胸を張っていればいい。 「それで城島。おっぱいがいっぱいって、どう思う?」 不意打ち。 俺は背中を丸めて、両手で顔を覆った。さっきまで自分に言い聞かせていたものは、明石が無邪気に投げつけてくるものによってバキバキにへし折られていく。 「やめてくれ……忘れてくれ……」 顔が耳まで熱い。 「一番の剛の者は城島だったね」 明石と蛇が辺りに響き渡るような声で笑っている。 恥ずかし過ぎて、ちょっと泣きそうになった。 了
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