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きっともう一度好きになれるから
貴方が好きだといった桜色のリップ、毎年一緒に食べていた桜餅、可愛いねって言ってくれた桜色の可愛い下着。貴方が告白してくれた春の想い出にくるんで可燃物に捨ててきた。
貴方が好きだといった桜だけは、せめて私から嫌いにならせて、捨てさせて。
自分の気持ちに上手く蓋ができるようになったら、きっともう一度好きになれるから。
――桜色のリップも、桜餅も、桜色の下着も、親友だったさくらも。
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