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露天風呂を満喫した三人は部屋に戻り、花音と合流する。花音は別の部屋だが、夕食は一緒に運んで貰った。
「温泉素敵だったでしょ!天然温泉だから、肌がツルツルだよ」
そう言って花音は美鈴と一緒に食事を並べる。
豪華な夕食に尚弥は目を輝かせるている。一刻も早く食べたくて仕方ない様子だった。
「花音、あとは私一人で大丈夫だから」
「分かった。じゃあ頂くね」
四人はお喋りしながら夕食を楽しんだ。味は申し分なくとても美味しい。ルイの釣った魚は塩焼きに刺身にしてもらって食べた。大満足の夕食だった。
「あー美味かったー」
「このデザートのレモンアイス美味しいですね」
「叔母さんの手作りだよ。さっぱりするでしょ」
夕食の後は雑談にトランプをしたりして、のんびりと楽しい時間を過ごした。
花音が「また明日ね」と言って自分の部屋に戻って行った。
三人はどこで寝るかジャンケンで決めルイが窓際、潤が入り口側、負けた尚弥が真ん中に決まった。
電気を消して、「おやすみ」と言い、流石に疲れたのかルイと潤はすぐに眠りについたが尚弥だけは目が覚めてなかなか寝られなかった。
目が暗闇に慣れてルイの寝顔をじっと眺める。
(無駄にカッコいいよな、ルイって……)
はぁーっと溜息が出る。
無理矢理寝ようと潤の方に向き目を瞑る。
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