何かが変わる予感

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藤堂さんとの一連の出来事は、秘密にしたい気持ちもあるが、真理子に聞いてもらいたい気持ちもある。 男性とお付き合いした事の無い私とは違って、真理子は経験豊富だ。 藤堂さんに、今後どういう対応をしたら良いのかは聞いてみたい。 それと、金曜日の御礼を、伝えそびれているのも気になっている。 勇気を持って、真理子に話をしてみることにした。 「真理子、実は聞いて欲しいことがあるんだ----」 真理子には金曜日の残業の事、藤堂さんの家に行ったこと、ワイン飲みすぎて寝落ちしたこと、会社での付箋メモの件など、起きたことを時系列で話をしてみた。 真理子がどんな反応をするのか、少し恐い。 「め---め---芽衣!!それ凄い話だよ!!」 真理子は今にも立ち上がりそうな勢いで、机に身を乗り出しながら興奮している。 そしてビールを一口ゴクリと飲み込んで、大きく息を吸う。 「だって!!藤堂さんだよ!!あれだけ人気があっても、誰にも落ちないって有名な藤堂さんの家に、泊めてもらうなんて、芽衣が思っている以上に凄いことだよ!!」 「-----うん。そうだよね。」 反応の薄い私に、真理子は私の両手を握るように掴んだ。
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