何かが変わる予感

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なんと、藤堂さんは夕食を作ってくれていた。 メニューは、棒棒鶏、サラダ、お味噌汁、ごはん 「藤堂さん!凄いです。美味しそう。」 棒棒鶏は実家の家政婦さんが、教えてくれた料理で、藤堂さんの得意料理の一つと言っている。 サラダのドレッシングも、手づくりだそうだ。 「どうぞ、お召し上がりください。」 藤堂さんはニコリとしながらも、心配そうにじっと見ている。 先ずはサラダを一口パクリと食べてみる。 ドレッシングはレモン風味で爽やかな香りが口の中に広がる。 続けて棒棒鶏もパクリと口に入れた。 鶏がとても柔らかく、ゴマ風味のタレはピリッと辛みがあり私好みだ。 「藤堂さん、全部美味しくて、私の好きな味です。ありがとうございます。」 「よかった~!。」 藤堂さんは、ホッとしたように微笑んで、自分も食べ始めた。 藤堂さんと向かい合って、手づくりの夕食なんて、贅沢すぎる。 罰が当たってしまうのではないかと思うほどだ。 夢ならまだ覚めないで欲しい--------。
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