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優斗さんはソファーに腰掛けると、私を抱き寄せて、自分の膝の上に座らせた。
顔が近くてドキドキする。
「ロビーで芽衣に気が付いた時、すぐに追い掛けたかったんだ。でもあの時、京子から子供の話をされていて、俺は芽衣を追いかける資格が無いのかも知れないと思って、行かれなかったんだ。」
私は優斗さんの瞳を見て笑顔で話した。
「優斗さん、これからはどんなことでも私に相談してください。頼りないかも知れないけれど、私は優斗さんと一緒に問題は背負いたいと思っています。」
「-------芽衣-------」
「もし、優斗さんに子供が居ても、私は優斗さんとこれからのことは話し合いたかった…だからもう一人で悩まないでください…」
「芽衣、目を閉じて…」
私が目を閉じると、唇に温かく柔らかい優斗さんの唇の感触がした。
心臓は煩く音をたてて鳴り響くが、優斗さんの愛情が注がれるようで気持ちが良い。
優斗さんは私をゆっくり抱き上げると、バラの花が鏤められたベッドへと運んでくれた。
「芽衣、今日は芽衣をいっぱい愛したい。良いかな?」
私は優斗さんの言葉に顔が熱くなる。
「優斗さん、愛しています。大好きです。」
優斗さんは優しく頷くと、私の額や首に沢山キスを落としてくれる。
そして、優斗さんはもう一度唇に優しくキスをした。
キスはどんどん深くなり、優斗さんの舌が私の口の中を優しく撫でるように入ってくる。
口の中が優斗さんでいっぱいになった感じがする。
口の中が熱くて溶けてしまいそうだ。
服が脱がされ下着だけになると、急に恥ずかしくなった。
「優斗さん、恥ずかしいです…」
私が手で胸を隠していると、優斗さんに腕を掴まれた。
「芽衣、とても綺麗だよ。恥ずかしくないから俺に見せて…」
下着が外されると、優斗さんは胸の一番高い所に口づけた。
くすぐったい様な不思議な感じがする。
優斗さんのキスは、体にチクリとした感触を残しながら、体の隅々まで優しく落とされていく。
「芽衣は俺のものだというマークを付けちゃったよ…」
これはキスマークというものなのだろうか。
恥ずかしいけれど、凄く嬉しい。
「私はマークがなくても優斗さんのものですよ…」
「芽衣、無意識だろうけど、そんなに俺を煽らないでくれる…これでも理性を手放さないように頑張っているのだから…」
いつも余裕のなる優斗さんの初めて見る表情にドキドキが止まらない。
私だけが見ることのできる優斗さんがとても嬉しい。
「芽衣、痛かったら無理しなくて良いからね…」
優斗さんは、ゆっくりと私の中に入ってくる。
お腹は苦しいけれど、優斗さんと一つになれる嬉しさの方が大きい。
「優斗さん、大丈夫です。優斗さんになら何をされても恐くないし、嬉しいですよ…」
「---もう---芽衣は本当に----」
私は優斗さんの腕の中で意識を手放したようだ…
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