兄と弟

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兄と弟

蒼薔薇の咲き誇る庭園の中央にある、天幕付きのベッドから、起き上がり眠い(_ _).oO眼を擦る美少年は、振り替えったのです。 71994156-b348-4d94-9084-2724c7ba060f ?「兄…兄上?」 クレイ「フフッ(*⌒▽⌒*)おはよう、私の可愛い子。」 ?「はい?兄上は、忙しいのでは?」 ルージュ国第二王子クレイ=ヴァン・ルージュは、末の弟第一王子紅月=宇髄・ルージュをお越しに来たのでした。 434ee4f4-1a91-4db5-a63e-f43fa67bf919 アンリ「忘れたのか?今日は、お前が異母弟と暮らす為に日本に向かう日だろ?(´ヘ`;)はぁ~呆れた、父上の話しを聞いていなかったのか?」 紅月「聞いてた…忘れただけだ。」 クレイ「お前達、喧嘩は後にしてくれ。紅月、礼司と英司を護衛に一応付けるが気をつけなさい。」 二人の弟の痴話喧嘩に心底呆れかえったのは、言うまでもないのでした。 礼司「紅月様、気をつけた方が良い…異端の者の気配がする。」 英司「あぁ…我々とは異なる生まれの種族の鬼の気配がします。殿下、彼等は我等とは相容れない…存在です。」 三人のヴァンパイアは、夜の帝都を駆け抜けたのです。 天元「お前…鬼だろ?」 紅月「……あんななり損ないとは違う!僕の名は紅月=宇髄・ルージュだ。西洋鬼と人間の混血。」 英司「若様!!御無事で御座いますか?おい、人間!!この方に危害を加えた奴はルージュ国第一王子護衛騎士伊集院英司が許さぬ!」 胡蝶「宇髄さん、この方は人食い鬼とは違う種族みたいです。しかも、他国の王子を殺めたとなれば……人間ではなくても、まずいです。」 天元は、胡蝶しのぶの言うとおりなのと、ルージュ国の名前を聞いたことがあったから、引き下がり、謝罪をしたのでした。
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