春が嫌いな私

6/7
前へ
/7ページ
次へ
桜を見に行くと……。 母親の言ってた桜が、そこにあった。 桜の木がたくさんある中で、花びらがピンク色じゃない桜の木だった。 一つは緑色、もう一つは黄色。 名前が書いてある。 緑色の桜は「御衣黄」(ぎょいこう) 黄色の桜は「鬱金」(うこん) 名前の横に、花言葉も書いてあった。 御衣黄の花言葉 「永遠の愛」 鬱金の花言葉 「心の平安」 私の想いが、2つの桜に詰まっているような気がした。 私は、2つの桜を見つめる。 いつか永遠の愛を掴みたい。 いつまでも穏やかな心であり続けたい。 この桜なら、好きになれそうな気がした。 花びらの色もそうだけど、花言葉も素敵だった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加