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桜を見に行くと……。
母親の言ってた桜が、そこにあった。
桜の木がたくさんある中で、花びらがピンク色じゃない桜の木だった。
一つは緑色、もう一つは黄色。
名前が書いてある。
緑色の桜は「御衣黄」(ぎょいこう)
黄色の桜は「鬱金」(うこん)
名前の横に、花言葉も書いてあった。
御衣黄の花言葉
「永遠の愛」
鬱金の花言葉
「心の平安」
私の想いが、2つの桜に詰まっているような気がした。
私は、2つの桜を見つめる。
いつか永遠の愛を掴みたい。
いつまでも穏やかな心であり続けたい。
この桜なら、好きになれそうな気がした。
花びらの色もそうだけど、花言葉も素敵だった。
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