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パーちゃんをしっかり抱っこして玄関に入った。
「今日からはココが杏の帰る場所だよ?」
あたしの手をギュッと握って、オジサンが優しく微笑んでくれる。
あの日からずっと涙が流れているあたしに…。
「おい!
次そんな顔で家に入ってきたら,その変なクマ取り上げるからな!!」
玄関の前の廊下に立っていた男の子からそんなことを言われ、あたしは抱っこをしていたパーちゃんを泣きながら見下ろす。
変な・・・・クマ・・・・・?
その言葉がグルグルと頭を回りだし、あたしは玄関に立つ男の子を見る。
「パーちゃんはパンダだもん!!!」
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