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私は君を待っていた
今日、いつもの桜の下で待ってるから。
私に少しだけ時間を頂戴。
君は昨日告白した
君はあの子からの返事待ち
きっと
二人は明日にはさくらんぼのように
二人で並んで帰るよね
だから今日だけは…
今だけは君の時間を頂戴?
ねぇ…
いつも通りの帰り道
今だけ、私にどうか勇気をください
ん?
私の言葉に反応して首を傾げた君を見つめる
あのね、私好きな人がいるんだ
え?誰?応援するよ!
君は少し残酷で
私が好きなのは君なのに
私の好きな人は、眞大だよ
2人の間を風が通り抜けていく
葉桜になってきた桜の木が二人を見守ってる
…本当に?
本当だよ。だから、私の事を早く振って?
ごめん。俺…好きな奴いる…って、知ってるよ な。…今までごめん
自分の気持ちを隠して、素直に伝えられなかった私が悪いの。だからね。最後に名前だけ…呼んでくれないかな…?
そんなこと…。性格悪いけど、これからも友達でいてくれないか?今すぐとは言わないから…
友達でいていいの?
あたりまえだろ!
ありがとう
そのまま、無言で歩く二人。
君が私を家まで送ってくれて、
バイバイ
って言おうとしたら、
君は
瑞樹!!
名前を呼んでくれた。
なぁに?
また明日な!
そう言って見せてくれた笑顔は少しぎこちないけど
うん!また明日!
明日からは
二人の新しい物語が始まるから。
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