第二章 思い出

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これはまだ魔人になる前のお話。 まだ小さかった頃だった。物心つく頃には私は親も友達も何も無かった。ただ、周りから嫌がらせを受けていた。 そんな時に、1人だけに優しくしてくれたんだ。彼は僕を見ても怖がらずに助けてくれた。 僕はそれが、その空間が心地よかったんだ。 それがどんな感情がその頃はまだ分からなかった。 唯一の幸せを感じていた中、僕には少し特別な力があった。この世界では誰でも魔法を持っているが、それは1つというが普通だった。 その頃はまだ、僕もひとつしか使えなかったが、特段珍しい光の魔法だった。その事が広まった時、僕を養子として貰いたいという人が現れた。 こんな物でも貰いたいというほど光魔法は特別だった。 そこの家はとても裕福で、に優しくしてくれた。しかし私がその家に行ってから不吉なことが起こった。 私がその家に行ったその日に、使用人の1人が死んだ。これはまだ些細なことだった。まだ…ね、そこから私はお母様、お父様を実の子ように可愛がられた。 でも、それをよく思わない人もいる。 本当の2人の子供だ。その子はずる賢くて、 簡単に手は出せない。手を出したら親にバレるのがすぐわかったのか直接手を出さなかった。 いつも使用人を通してだった。 こんなこと誰にもいえなかった。何せ、その子は周りから本当にいい子として慕われているからだ。 そんなこと言ったら私が非難される。 それから一週間後、当主が暗殺された。
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