第二章 思い出

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それでもお母様は私に優しくしてくれた。 周りから、不吉を呼ぶ子と蔑まれる中でも、いつでも気にかけてくれた。私はそんなお母様に感謝をしていた。 こんな私でも必要としてくれると、 とても嬉しかった。 でも、当主がいなくて破綻しかけた時に災難が来るものでこの屋敷に恨みを持ったであろうものに家を、屋敷を燃やされた。 それから私は元の場所に戻ることになった。 私だって戻りたくなかった。 でも他に行くあてもなかったから元の場所に戻った。その時に母も私に着いてきた。その時に私について話された。 私は、不吉な子としてこの世に生まれたのだと。 私が生まれたその年に占い師がこの村に来たらしい。 そこでの占いの内容が 「この年に生まれる白髪の女子はこの村…いやこの国の脅威となる。」 と言ったらしい。 あぁ、私はそんなことでこんな生活をさせられたのだ。 と、その時は少し辛かった…な。 でも、この村に戻ってそこで優しくしてくれた彼にまた会おうと彼に会いに行った。 でも彼は私を見るなり怯えて、軽蔑した目で見て 「来るなバケモノ!」 と、言われた。 私は信じられなかった。唯一信じていた彼に見捨てられたのだと。でも、私にはまだお母様がいる。お母様がいれば私は生きてられる。と思っていたが、お母様はその後すぐに重い病気にかかって私を残して行ってしまった。 あぁ、私はもうここにいる資格はない。 でもこんな罪人死ぬ資格もない。でも死んだら楽になれるかな。と、思っていたところだった。 そこであの人に出会ったのだ。 あの人が私を救ったのだ。
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