第一章 出会い

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「それにしてもベラ、君よく食べるね。」 と、私はベラの食べている姿をしゃがみながら見て言った。 ベラが、ムスッとして 「別にそんなに食べてるつもりは無いよ。これでも少し少ないくらいだし。」 と言った。 私は、数十個の獣肉の骨を見て驚いたように 「これでもなの?」 と聞いた。ベラは笑いながら 「そうだよ。これでも。でも、ご主人が食料は沢山あるって言ったしね。期待してるよ」 と笑いかけた。 私は、少し経って 「わかった、期待されておくよ」 と、ベラに返した。 でも、こんなに食べるなんて… ちょっと想定外だったので、私は少し驚いた。こんなに小さい体のどこにこの量が入るのだろう? ジーッと見てるとベラは少し恥ずかしそうに 「ねぇ、見られると恥ずかしいんだけど」 と、言った。 「ん?あぁ、ごめんね」 と、目を逸らした。 「いや、この量どこに入ってるのか気になって」 と言うと、 「そんなのお腹に決まってるじゃん。他にどこに入っているっていうの?」 と聞いてきた。 「いや、だから、胃に入りそうになかったから…ね。だから、気になってさ。」 と言った。
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